AM・PMとは?意味や由来、使い方をわかりやすく解説

意味

日常生活や仕事でよく目にする「AM」と「PM」。これは時間帯を表す言葉ですが、実はその意味や由来について深く考えたことがない人も多いかもしれません。この記事では、AM・PMの意味や成り立ち、使い方について詳しく解説していきます。

1. AM・PMの意味とは?

AMとPMは、**12時間制(12-hour clock)**において、午前・午後を区別するために使われる表記です。

  • AM(午前):「Ante Meridiem(アンテ・メディディエム)」の略
  • PM(午後):「Post Meridiem(ポスト・メディディエム)」の略

これはラテン語で、**「Meridiem(メディディエム)」は「正午(noon)」**を意味します。
つまり、

  • AM(Ante Meridiem)=「正午前」=午前
  • PM(Post Meridiem)=「正午後」=午後

という意味になります。

例えば、「8:00 AM」は午前8時、「3:00 PM」は午後3時を表します。

2. AM・PMの歴史と由来

AM・PMの概念は、古代ローマ時代にまでさかのぼります。

① 太陽を基準とした時間の測り方

昔の人々は、太陽の動きを基に時間を測っていました。正午(Meridiem)は、太陽が真上にくる時間とされ、それを基準に「正午より前(AM)」と「正午より後(PM)」に分ける考え方が生まれました。

② 12時間制の採用

古代エジプトやローマでは、1日を昼12時間・夜12時間に分ける12時間制が使われていました。
しかし、夜は太陽がないため時間を正確に測るのが難しく、昼と夜を区別する表記としてAM・PMが広まりました。

③ 現代への発展

その後、中世ヨーロッパで機械式時計が発展し、12時間制がより広く使われるようになりました。現在では、英語圏を中心に12時間制が採用されており、AM・PMの表記も一般的になっています。

3. AM・PMの正しい使い方とルール

AM・PMを正しく使うためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

① 正午と真夜中の表記に注意

「12:00 AM」と「12:00 PM」は混乱しやすい表記ですが、正しくは以下のようになります。

  • 12:00 AM = 深夜0時(midnight)
  • 12:00 PM = 正午(noon)

つまり、日付が変わる瞬間(深夜0時)は「12:00 AM」、お昼の12時は「12:00 PM」となります。

② 24時間表記との違い

世界の多くの国では、**24時間制(military time)**が使われています。24時間制では、午前・午後の区別が不要で、次のように表記します。

12時間制24時間制
12:00 AM(深夜0時)0:00
1:00 AM1:00
12:00 PM(正午)12:00
1:00 PM13:00
11:00 PM23:00

日本では、24時間制が主流ですが、英語の文章や海外のビジネスシーンでは12時間制を使うことが多いので、AM・PMの理解は重要です。

③ 省略形と正式な書き方

AM・PMの表記方法にはいくつかのバリエーションがあります。

表記方法
大文字表記(一般的)8:00 AM / 3:00 PM
小文字表記8:00 am / 3:00 pm
ピリオド付き8:00 A.M. / 3:00 P.M.
スペースなし(アメリカ式)8:00AM / 3:00PM

ビジネス文書では「AM」「PM」を大文字で表記するのが一般的ですが、新聞やカジュアルな場面では小文字の「am」「pm」も使われます。

4. AM・PMを使う国と使わない国

① AM・PMを使う国(12時間制)

  • アメリカ
  • カナダ
  • イギリス
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • フィリピン など

英語圏を中心に、日常生活では12時間制が主流となっており、AM・PMを使うのが一般的です。

② 24時間制を使う国

  • 日本
  • フランス
  • ドイツ
  • 中国
  • 韓国 など

これらの国では、公式な場面では24時間制が使われることが多く、AM・PMの表記はほとんど見られません。

5. まとめ:AM・PMを正しく理解しよう!

AM・PMは、12時間制における時間の区別を示す表記で、「Ante Meridiem(正午前)=午前」、「Post Meridiem(正午後)=午後」を意味します。

AM・PMのポイントをおさらい!

✅ AM=午前、PM=午後
✅ 正午(12:00 PM)と深夜0時(12:00 AM)に注意
✅ 英語圏では12時間制が一般的、日本では24時間制が主流
✅ ビジネス文書では「AM・PM」、カジュアルな表記では「am・pm」も使われる

特に海外のスケジュールや英語の時間表記を読む際に役立つ知識なので、しっかり理解しておくと便利です。今後、AM・PMの表記を見かけたら、その意味や成り立ちを思い出してみてくださいね!

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